「キリストの洗礼」 エル・グレコ 作者:エル・グレコ 年代:1596-1600年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 16世紀末、マドリードのドーニャ・マリア・デ・アラゴン学堂のために手がけた巨大な祭壇衝立画を構成する1枚。 岩に片膝をつき、ヨハネから洗礼を授かるキリストがいる地上界から、聖霊のハトを介して神が坐す天上界に導かれる。 ここで洗礼は聖書の挿話に終わらず、恩寵(おんちょう)による人類の救済を意味している。 炸裂する光と空間を貫く炎のようなリズム、また、きらびやかな色彩こそ晩年のエル・グレコが到達しえた現代的な様式である。(大高) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧