「キリストの洗礼」 エル・グレコ 作者:エル・グレコ 年代:1596-1600年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 16世紀末、マドリードのドーニャ・マリア・デ・アラゴン学堂のために手がけた巨大な祭壇衝立画を構成する1枚。 岩に片膝をつき、ヨハネから洗礼を授かるキリストがいる地上界から、聖霊のハトを介して神が坐す天上界に導かれる。 ここで洗礼は聖書の挿話に終わらず、恩寵(おんちょう)による人類の救済を意味している。 炸裂する光と空間を貫く炎のようなリズム、また、きらびやかな色彩こそ晩年のエル・グレコが到達しえた現代的な様式である。(大高) あわせて見たい絵画・コラム「ブージヴァルのウジェーヌ・マネと娘」 ベルト・モリゾ「サーカス」 ジョルジュ・スーラ「マリー・ド・メディシスの生涯(マルセイユ到着)」ー ピーテル・パウル・ルーベンス「フランソワ一世の肖像」 ジャン・クルーエ スポンサードリンク