「聖三位一体」 エル・グレコ 作者:エル・グレコ 年代:1577-1579年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 エル・グレコがローマからスペインに来たのは人生の半ば、35歳の頃である。 しかも本作やトレド大聖堂の『聖衣剥奪』等の大作でデビューした事実は驚きだが、彼に勝る画家がいなかったということだろう。主題は聖霊のハト、父なる神、受難後のキリストの三者が同一神格であることを表す。 色彩はティツィアーノ、キリストのポーズはミケランジェロの『ピエタ』と、イタリア時代の研鑽の跡をはっきりと留めている。(大高) あわせて見たい絵画・コラム「砂丘で山羊を引く女」 マックス・リーバーマン「聖母の被昇天」 ティツィアーノ・ヴェチェルリオ【コラム】美術の皮膚(181)マネの黒とマネの闇~権威へのコンプレックス~「東方三博士の礼拝」 ヤン・ブリューゲル(父) スポンサードリンク