「聖アンドレアと聖フランシスコ」 エル・グレコ 作者:エル・グレコ 年代:1590-1595年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 簡潔、壮大でモニュメンタルな構成の名作である。十二使徒のひとり聖アンドレアが、その上で殉教したとされるX字型十字架を携えて立ち、右側に13世紀の聖人、アッシージの聖フランシスコが灰色の僧衣姿で描かれた。 時空を異にする聖人たちの神秘的な対話は、ルネサンス時代、“聖会話”として流行した。地上の要素を下端に限り、大空いっぱいに引き伸ばされた二聖人は天に憧れるかのように上昇している。(大高) あわせて見たい絵画・コラム「毛皮をまとったエレーヌ・フールマン」 ピーテル・パウル・ルーベンス【コラム】美術の皮膚(94)「世紀末芸術~時代の徒花“ラファエル前派”~」「梨の聖母子」 アルブレヒト・デューラー「化粧」 トゥルーズ=ロートレック スポンサードリンク