「接吻」 グスタフ・クリムト 作者:グスタフ・クリムト 年代:1907/08年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オーストリア絵画館 正方形というのは、クリムトをはじめ、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した画家たちが好んだ画面の形である。 特別な方向性を持たないニュートラルな正方形という画面形の中に、豊かな構成の可能性が追求されたのである。 この余りにも有名な『接吻』は、中でも巧みな構成を示すもの。恋人たちを包む愛の抽象的空間の濃密さが、緊密な造形によって視覚化されている。 スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧