「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」 グスタフ・クリムト 作者:グスタフ・クリムト 年代:1907年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オーストリア絵画館 『フリッツァ・リードラーの肖像』と並んで、クリムトの「黄金様式」の頂点を成す肖像画。 前者に見られた装飾性が、ここではいっそう徹底したものとなり、ほとんど工芸的とも言えるような画面のテクスチャーが作り出されている。 モデルは、ウィーンの大企業家フェルディナント・ブロッホの夫人アデーレである。クリムトはすでに1900年から彼女のデッサンを始めており、さらに1912年には第2の油彩肖像画を描いている。 あわせて見たい絵画・コラム【コラム】美術の皮膚(22)「近世のご長寿画家たち②~近代絵画の祖父?シャルダンまで~」【コラム】美術の皮膚(174)マネの黒とマネの闇~カフェ・ゲルボアのバティニョール派~国立新美術館開館10周年 「草間彌生 わが永遠の魂」【コラム】美術の皮膚(6)「主題の終焉という革命」 スポンサードリンク