「花嫁」 グスタフ・クリムト 作者:グスタフ・クリムト 年代:1917/18年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オーストリア絵画館 クリムトの絶筆。彼が没した時、一部未完のままアトリエに残されていた作品である。 クリムトの象徴の世界は、多くの場合、愛が作り出す空間の塊という形で造形化されてきたが、この作品でも、花嫁を中心に、多くの人々の姿(おそらく、目を閉じた彼女の心の中のイメージ)が四角い画面の中で緊密なまとまりを形成している。 あわせて見たい絵画・コラム【コラム】美術の皮膚(143)カラバッジョ~才能はしばしば妬まれる~「楽園」 ルーカス・クラーナハ(父)【コラム】美術の皮膚(160)ベネツィア派~革命の継承者たち~【コラム】北斎は隠密だったか? – 幕府の危険人物である攘夷派の監視? / 藤 ひさし スポンサードリンク