「羊飼の礼拝」 エル・グレコ 作者:エル・グレコ 年代:1612-1614年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 晩年に、自らの墓所サント・ドミンゴ修道院付属礼拝堂を飾るために描いた大作である。 洞窟を思わせる暗がりの中、幼児キリストを光源として福音の光はマリアからヨセフへ、さらに3人の羊飼へと反響する。 ひざまずいて合掌する手前の男はエル・グレコの自画像とされるが、その大胆剛直な筆遣いには老いからくる衰えはない。 だが描き残したり、下書き風の、今から見れば実に近代的なスタイルが、かつては批判されたのである。 解説:大高 保二郎(早稲田大学 教授) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧