17世紀イタリアに特異な画家として名を馳せたカラヴァッジオは、波乱万丈の生涯を送った。しばしば彼は伝統に対する反抗者と言われているが、実際は過去のイタリア美術に多くを負っている。
この作品にも、レオナルド・ダ・ヴィンチが提唱した「身ぶりによる精神の表現」が生かされている。
ここではキリストのふたりの弟子がエマオへ行く途次で復活したキリストに会ったものの気づかず、立ち寄った宿屋の食卓でそのことがわかり驚く場面が描かれている。
解説:田辺 清(大東文化大学 教授)
17世紀イタリアに特異な画家として名を馳せたカラヴァッジオは、波乱万丈の生涯を送った。しばしば彼は伝統に対する反抗者と言われているが、実際は過去のイタリア美術に多くを負っている。
この作品にも、レオナルド・ダ・ヴィンチが提唱した「身ぶりによる精神の表現」が生かされている。
ここではキリストのふたりの弟子がエマオへ行く途次で復活したキリストに会ったものの気づかず、立ち寄った宿屋の食卓でそのことがわかり驚く場面が描かれている。