「風景の中のヴィーナス」 ルーカス・クラーナハ(父) 作者:ルーカス・クラーナハ(父) 年代:1529年 製法:油彩、板 収蔵美術館:ルーブル美術館 ドイツ・ルネサンス期の偉大な画家クラーナハは、初め宗教画や肖像画を得意としていたが、イタリア・ルネサンス美術の影響を受け、徐々に裸婦を描き始めるようになった。 クラーナハの裸婦は、生きたモデルを写実的に描くというよりも、彼自身の美的感性に基づいて彼独自のヴィーナスのイメージとして作り上げられていったようだ。 そして、このヴィーナスに当時の宮廷婦人たちが愛用した帽子や薄いヴェールなどを着せたところに彼特有の官能性が生じていることも見逃せない。(橋) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧