「ある老人の肖像」 レンブラント・ファン・レイン 作者:レンブラント・ファン・レイン 年代:1654年 製法:油彩、板 収蔵美術館:ドレスデン絵画館 レンブラントが円熟期に差しかかった1650年代半ばの特徴を示す肖像画である。 明暗の効果は、限られた色彩の階調の中で、現実の対象や空間の描写に従属するのではなく、空間の中における対象の内面的意味合いに沿うようになってくる。 われわれ、この絵を見る者は、闇の中に浮かび上がるこの老人の顔に、モデルの個性的特徴というよりも、普遍的な人間の内面性といったものを見るであろう。 スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧