ドレスデン美術館, フリードリヒ(カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ)

「雪の中の巨石墳墓」 フリードリヒ(カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ)

雪の中の巨石墳墓
題名:雪の中の巨石墳墓
年代:1807年
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:ドレスデン絵画館

素描家として出発したフリードリヒは、30歳過ぎから本格的に油彩絵具による制作を始めたが、この作品は最初の油彩画のひとつとされるもの。

フリードリヒは、しばしば巨石墳墓を描いている。有史以前のゲルマンの記念碑である巨石墳墓(ドルメン)は、当時、ナポレオンの支配下、対仏解放戦争前夜の愛国精神の高揚の中で、ゲルマンの英雄的伝統の象徴と見なされていた。

解説:有川 治男(学習院大学 教授)
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