
素描家として出発したフリードリヒは、30歳過ぎから本格的に油彩絵具による制作を始めたが、この作品は最初の油彩画のひとつとされるもの。
フリードリヒは、しばしば巨石墳墓を描いている。有史以前のゲルマンの記念碑である巨石墳墓(ドルメン)は、当時、ナポレオンの支配下、対仏解放戦争前夜の愛国精神の高揚の中で、ゲルマンの英雄的伝統の象徴と見なされていた。
解説:有川 治男(学習院大学 教授)
素描家として出発したフリードリヒは、30歳過ぎから本格的に油彩絵具による制作を始めたが、この作品は最初の油彩画のひとつとされるもの。
フリードリヒは、しばしば巨石墳墓を描いている。有史以前のゲルマンの記念碑である巨石墳墓(ドルメン)は、当時、ナポレオンの支配下、対仏解放戦争前夜の愛国精神の高揚の中で、ゲルマンの英雄的伝統の象徴と見なされていた。