「手紙を読む婦人」 ヤン・フェルメール 作者:ヤン・フェルメール 年代:1659年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:ドレスデン絵画館 狭い室内空間、手紙を読む婦人、左手の窓から射し込む光、手前に垂れるカーテンなど、フェルメールの絵画の典型的道具立てが揃った作品である。 もともとは、後ろの壁にキューピッドの絵が掛かり、手前にはワイングラスが置かれた室内の情景として構想されていたことが、線写真から判明している。 つまり、最初は、婦人が読んでいる手紙が恋文であることを明確に示すモティーフが描き込まれていたわけである。 あわせて見たい絵画・コラム「サン=ラザール駅」 クロード・モネ【コラム】美術の皮膚(6)「主題の終焉という革命」「戦艦テメレール号」 ターナー(ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー)「黄色い家」 フィンセント・ファン・ゴッホ スポンサードリンク