「ある老人の肖像」 レンブラント・ファン・レイン 作者:レンブラント・ファン・レイン 年代:1654年 製法:油彩、板 収蔵美術館:ドレスデン絵画館 レンブラントが円熟期に差しかかった1650年代半ばの特徴を示す肖像画である。 明暗の効果は、限られた色彩の階調の中で、現実の対象や空間の描写に従属するのではなく、空間の中における対象の内面的意味合いに沿うようになってくる。 われわれ、この絵を見る者は、闇の中に浮かび上がるこの老人の顔に、モデルの個性的特徴というよりも、普遍的な人間の内面性といったものを見るであろう。 あわせて見たい絵画・コラム「サスキアの肖像」 レンブラント・ファン・レイン「アルテミシア」 レンブラント・ファン・レイン「本を読む画家の息子ティトゥス」 レンブラント・ファン・レイン「使徒パウロの姿の自画像」 レンブラント・ファン・レイン スポンサードリンク