アルテ・ピナコテーク, ブリューゲル(父)(ピーテル・ブリューゲル(父))

「怠け者の天国」 ブリューゲル(父) (ピーテル・ブリューゲル(父))

怠け者の天国
年代:1566年
製法:油彩、カンヴァス

ピーテル・ブリューゲル(父)が得意とする寓意(ぐうい)的風俗画のひとつ。

食べ物の載った円卓の下に寝転がって、食べ物が自然に口に入ってくるのを待っている農民、騎士、学者。

「怠け者の天国」というイメージは古代末期からあるが、ここでブリューゲルは、ハンス・ザックスが詩にうたった内容をヒントに、現代風俗の装いのもと、その馬鹿げた世界を描き出している。

言うまでもなく、現実世界のあちこちに見られる怠惰と飽食の諷刺である。

【関連展示会】
ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展:2017年7月2日まで

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