「仔羊のいる聖家族」 ラファエロ・サンティ 作者:ラファエロ・サンティ 年代:1507年 製法:油彩、板 収蔵美術館:プラド美術館 ラファエロが、ペルジーノの型にはまったスタイルから抜け出し、レオナルド・ダ・ヴィンチやフラ・バルトロメーオの影響を受けながら彼独自の調和的な様式を作り始めたフィレンツェ時代の作品である。 聖母の襟の縁に署名と年記がある小さな画面の中で重なるように並んだ家族が親密な雰囲気を醸し出している。北方的な聖堂のある穏やかな背景には『エジプトへの逃避』の情景が描かれている。 解説:篠塚 二三男(跡見学園女子大学 教授) あわせて見たい絵画・コラム【コラム】美術の皮膚(163)ベネツィア派~継がれる進取の気性~「庭の集い」 ピーテル・デ・ホーホ「皇帝マクシミリアン一世」 アルブレヒト・デューラー「奴隷を救う聖マルコ」 ティントレット スポンサードリンク