「仔羊のいる聖家族」 ラファエロ・サンティ 作者:ラファエロ・サンティ 年代:1507年 製法:油彩、板 収蔵美術館:プラド美術館 ラファエロが、ペルジーノの型にはまったスタイルから抜け出し、レオナルド・ダ・ヴィンチやフラ・バルトロメーオの影響を受けながら彼独自の調和的な様式を作り始めたフィレンツェ時代の作品である。 聖母の襟の縁に署名と年記がある小さな画面の中で重なるように並んだ家族が親密な雰囲気を醸し出している。北方的な聖堂のある穏やかな背景には『エジプトへの逃避』の情景が描かれている。 解説:篠塚 二三男(跡見学園女子大学 教授) あわせて見たい絵画・コラム【コラム】美術の皮膚(135)ゴッホとゴーギャン~ゴーギャンには申し訳ないのだけれど~【コラム】信州小布施に残る肉筆画 – 五感を研ぎ澄まし、北斎の森羅万象を知る / 藤 ひさし「アダム」 アルブレヒト・デューラー「国立新美術館 開館10周年 ジャコメッティ展」 スポンサードリンク