「奴隷を救う聖マルコ」 ティントレット 作者:ティントレット 年代:1518-1594年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:アカデミア美術館 サン・マルコ同信会館のために描かれた連作のひとつで、ティントレットの初期作である。 キリスト教を信じる奴隷が主人より刑死の命を受け、広場に引き出される。そして刑吏の手によって拷問が執り行われている所へ、奴隷を救うべく聖マルコが宙より飛来する。 聖人はみごとな前縮法によって描かれ、画面にダイナミックな動きを与えている。 解説:松浦 弘明(多摩美術大学 講師) あわせて見たい絵画・コラム【コラム】美術の皮膚(69)「“幸福の画家”の苦悩~決めたことを貫く苦悩~」【コラム】300年の闇から燦然とよみがえった巨星 ジョルジュ・ド・ラトゥール/「大工の聖ヨゼフ」「ザクセンのハインリヒ敬虔公夫妻」 ルーカス・クラーナハ(父)【コラム】美術の皮膚(97)「世紀末芸術~戦争前夜の美術~」 スポンサードリンク