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アカデミア美術館

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アカデミア美術館

アカデミア美術館

イタリア ヴェネツィア

アカデミア美術館 収蔵絵画の画家一覧

ヴェネツィアのアカデミア美術館の起こりは、1750年に画家ピアッツェッタにより創設された「画家・彫刻家アカデミー」(Accademia dei Pittori e Scultori)までさかのぼる。1756年にティエーポロを院長に擁したこのアカデミーは、まずは会員の作品の収集にあたった。1807年、以前サンタ・マリーア・デラ・カリタ聖堂と同心会館および修道院として使われていた建物に移転し、それとともにヴェネツィアの教会や修道院に所蔵されていた古い作品を集めていった。

これに加えて1816年から1856年にかけて、モリン、コンタリーニ、レニエ、マンフリンの私蔵作品を次々と入手し、徐々にそのコレクションを充実させていったのである。1882年に美術館として独立したアカデミアは、ジュリオ・カンタラメッサ(館長在任期間1894-1904年)や彼の後継者であるジーノ・フォゴラーリ(同1906-1941年)、ヴィットリオ・モスキーニ(同1941-1961年)などの努力によって、系統立てされた作品の収集が行われた。この結果、現在では14世紀から18世紀までのヴェネツィア派絵画を概観できる極めて重要な美術館となったのである。

最初の部屋は、いまだビザンティン美術からの影響が強いパオロ・ヴェネツィアーノ、ゴシック様式への接近が見られるロレンツォ・ヴェネツィアーノ、さらにフェンティーレ・ダ・ファブリアーノから影響を受けた、ヤコベルロ・デル・フィオーレら14〜15世紀の画家の作品にあてられている。続いて、ヴェネツィア・ルネサンス様式の基礎を築いたジョヴァンニ・ベルリーニ、彼に影響を与えたマンテーニャ、色彩を巧みに操ったジョルジョーネらの代表作が並ぶ。

特にジョルジョーネの『嵐(テンペスタ)』は、牧歌的な風景と人物をみごとに一体化した風景画の先駆ともいえる作品である。さらにロット、ボルドーネといった16世紀前半に活躍した画家たちの部屋を経て、ヴェネツィア派黄金時代の画家たちの傑作が所狭しと展示されている大きな部屋にたどり着く。

ティッツィアーノの遺作『ピエタ』、ティントレットの『聖マルコ伝』連作、ヴェロネーゼの『レヴィ家の饗宴(きょうえん)』は、この美術館のかけがえのない至宝である。このほかにもジェンティーレ・ベルリーニの『サン・マルコ広場の行列』、カルパッチオの『聖ウルスラ伝』連絡、そしてカナレットやグァルディの都市景観図、美術アカデミー創設者ピアッツェッタや初代院長ティエーポロらの作品も見逃せない。(松浦 弘明)

収蔵絵画
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