フラ・アンジェリコ | 世界の美術館

フラ・アンジェリコ
Fra Anjelico
(1387/1400-1455年)

フラ・アンジェリコ作品収蔵美術館一覧

ベアト・アンジェリコとも呼ぶ。本名はグイード・ディ・ピエトロ。イタリアの初期ルネサンスの画家、ドミニコ会修道僧。

1417年には画家として記録されているが、制作年の確かな最初の作品は、1433年の『リナイウォーリ祭壇画』(フィレンツェ、サン・マルコ美術館)である。その華麗な色彩はゴシック的伝統を受け継いだものではあるが、ボリュームのある頑固な人物表現や線遠近法による整然とした空間表現は、新興のルネサンス様式を示している。

サン・マルコ修道院の僧房を飾る一連の壁画では、修道僧の瞑想の助けとなる湯王に装飾的要素は捨てられ、本質的なものだけが簡潔に表現されている。

1445年ローマに赴き、ヴァティカーノ宮殿の諸室を装飾する。その壁画には物語性を強調した細密で華麗な描写とともにモニュメンタルな構成がみられる。一時フィエゾーレの修道院長を務めたがローマで亡くなり、同地の聖堂に埋葬された。(篠塚二三男)

フラ・アンジェリコ

フラ・アンジェリコ
Fra Anjelico
(1387/1400-1455年)

フラ・アンジェリコ作品収蔵美術館一覧

ベアト・アンジェリコとも呼ぶ。本名はグイード・ディ・ピエトロ。イタリアの初期ルネサンスの画家、ドミニコ会修道僧。

1417年には画家として記録されているが、制作年の確かな最初の作品は、1433年の『リナイウォーリ祭壇画』(フィレンツェ、サン・マルコ美術館)である。その華麗な色彩はゴシック的伝統を受け継いだものではあるが、ボリュームのある頑固な人物表現や線遠近法による整然とした空間表現は、新興のルネサンス様式を示している。

サン・マルコ修道院の僧房を飾る一連の壁画では、修道僧の瞑想の助けとなる湯王に装飾的要素は捨てられ、本質的なものだけが簡潔に表現されている。

1445年ローマに赴き、ヴァティカーノ宮殿の諸室を装飾する。その壁画には物語性を強調した細密で華麗な描写とともにモニュメンタルな構成がみられる。一時フィエゾーレの修道院長を務めたがローマで亡くなり、同地の聖堂に埋葬された。(篠塚二三男)