「柱廊と中庭」 カナレット 作者:カナレット 年代:1575年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:アカデミア美術館 ピエトロ・ロンギがヴェネツィア人の日常生活を描いたのに対し、カナレットやグァルディはこの街独特の趣のある景観に関心を示した。 彼らの作品は、ヨーロッパ周遊旅行をしているイギリスの貴族たちに人気があった。 本作品とグァルディの『サン・ジョルジョ・マッジョーレ』とを比較してみてもわかるように、カナレットは彼よりも対象を写実的に表現し、建物の細部に至るまで入念に描いたため、当時はより評価が高かったようである。 解説:松浦 弘明(多摩美術大学 講師) あわせて見たい絵画・コラム【コラム】美術の皮膚(90)「世紀末芸術~甘く危険な香り~」「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」「イサベル王女とカタリーナ王女」 コエーリョ(アロンソ・サンチェス・コエーリョ)「リンゴとオレンジ」 ポール・セザンヌ スポンサードリンク