「ピエタ」 ー ティツィアーノ・ヴェチェルリオ 作者:ティツィアーノ・ヴェチェルリオ 年代:1576年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:アカデミア美術館 ティツィアーノの遺作である。フラーリ聖堂に置かれる自分の墓のために制作されたのだが、彼の死によって未完に終わる。 画面右側でひざまずく聖ヒエロニムスは画家の自画像と言われるが、ティツィアーノは、むしろ聖母の膝に抱きかかえられた死せるキリストに自身の姿を投影しているのかもしれない。 未完の作品はその後、弟子のひとりとされるパルマ・イル・ジョヴァネによって完成された。 あわせて見たい絵画・コラム「モロッコのライオン狩り」 ウジェーヌ・ドラクロワ「家族の集い」 フレデリック・バジール「アポロとクマエの巫女のいるバイの港」 クロード・ロラン【コラム】美術の皮膚(179)マネの黒とマネの闇~迷路は続くよどこまでも~ スポンサードリンク