「ピエタ」 ー ティツィアーノ・ヴェチェルリオ 作者:ティツィアーノ・ヴェチェルリオ 年代:1576年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:アカデミア美術館 ティツィアーノの遺作である。フラーリ聖堂に置かれる自分の墓のために制作されたのだが、彼の死によって未完に終わる。 画面右側でひざまずく聖ヒエロニムスは画家の自画像と言われるが、ティツィアーノは、むしろ聖母の膝に抱きかかえられた死せるキリストに自身の姿を投影しているのかもしれない。 未完の作品はその後、弟子のひとりとされるパルマ・イル・ジョヴァネによって完成された。 あわせて見たい絵画・コラム「ひまわり」 フィンセント・ファン・ゴッホ【コラム】美術の皮膚(96)「世紀末芸術~フラクタル(自己相似性)~」「聖母子と少年聖ヨハネ(薔薇園の聖母)」 サンドロ・ボッティチェッリ「朝の散歩」ー トマス・ゲーンズバラ(トマス・ゲインズバラ) スポンサードリンク