「ピエタ」 ー ティツィアーノ・ヴェチェルリオ 作者:ティツィアーノ・ヴェチェルリオ 年代:1576年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:アカデミア美術館 ティツィアーノの遺作である。フラーリ聖堂に置かれる自分の墓のために制作されたのだが、彼の死によって未完に終わる。 画面右側でひざまずく聖ヒエロニムスは画家の自画像と言われるが、ティツィアーノは、むしろ聖母の膝に抱きかかえられた死せるキリストに自身の姿を投影しているのかもしれない。 未完の作品はその後、弟子のひとりとされるパルマ・イル・ジョヴァネによって完成された。 スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧