ウィーン美術史美術館, クールベ(ギュスターヴ・クールベ)

「少女の肖像」 ギュスターヴ・クールベ

少女の肖像
年代:1872年
製法:油彩、カンヴァス

写実主義の巨匠クールベは、1871年、パリ・コミューンに関わったため投獄され、翌1872年にはスイス国境に近い郷里オルナンへ戻ったが、再び逮捕の危機が迫ったためスイスへと逃れることとなる。

かなり粗いタッチで描かれたこの少女像は、画面の「クールベ、フリブール、1872年」という署名を信ずるならば、オルナンへ戻った年にスイスのフリブールで制作されたものである。

解説:有川 治男(学習院大学 教授)
    スポンサードリンク