世界の美術館

「自画像」 ピーテル・パウル・ルーベンス

自画像
年代:1638/40年頃
製法:油彩、カンヴァス

この最晩年の自画像において、ルーベンスは、自らを貴族として描き出している。毅然としたポーズ、高貴な装い、円柱をあしらった背景などは、いずれも貴族の肖像画の常套的パターンである。

ネーデルラント総督の宮廷画家を務め、また外交官としての活動もあるルーベンスは、その名声によって貴族のような生活を送っていたのみならず、実際、イギリス王室から「サー(Sir)」の称号を与えられていたのである。