ウィーン美術史美術館, ルーベンス(ピーテル・パウル・ルーベンス)

「毛皮をまとったエレーヌ・フールマン」 ピーテル・パウル・ルーベンス

毛皮をまとったエレーヌ・フールマン
年代:1635/40年頃
製法:油彩、板

エレーヌ・フールマンはルーベンスの2度目の妻。1630年に結婚した時、ルーベンスは53歳、エレーヌは16歳であった。

ルーベンスはこの若く美しい妻の姿をしばしば描いたが、ルーベンスの遺産目録に「小さな毛皮ちゃん」と記された本作品は、その中でも最も不思議な魅力に満ちた肖像画である。

豪華な毛皮をまとい、ヴィーナスのごときポーズをとった彼女は、身を隠そうとしているのか、さらそうとしているのか。

    スポンサードリンク