「ヴィーナスとオルガン奏者と小犬」 ティツィアーノ・ヴェチェルリオ 作者:ティツィアーノ・ヴェチェルリオ 年代:1548-1550年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 ティツィアーノは、ポエジーア(詩想画)と呼ばれる官能的な神話画を王侯貴族のために多数描いている。 本作品と類似の作品も数点残されており、同じプラド美術館には犬のかわりにキューピッドのいる作品が所蔵されている。 背景の広大な庭園、豪華なビロードのカーテン、豊満な裸婦、オルガンの響き、これらが一体となって官能的な愛の世界が醸し出されている。 解説:篠塚 二三男(跡見学園女子大学 教授) あわせて見たい絵画・コラム「聖家族」 ミケランジェロ「甘い夢」 ポール・ゴーガン【コラム】美術の皮膚(69)「“幸福の画家”の苦悩~決めたことを貫く苦悩~」【コラム】美術の皮膚(165)ベネツィア派~芸術大国イタリアの矜持~ スポンサードリンク