エルミタージュ美術館, レンブラント・ファン・レイン

「放蕩息子の帰還」 レンブラント・ファン・レイン

放蕩息子の帰還
年代:1668-1669年頃
製法:油彩、カンヴァス

レンブラントは1656年に破産宣告を受け、1660年にユダヤ人街に引っ越す。そこでは第2の妻ヘンドリッキエとサスキアの遺児ティトゥス、そして近所のユダヤ人をモデルに、聖書をテーマに描き続けた。これは死に近い頃の作品と思われる。

人間の苦しみと悲しみ、悔恨と愛を描いたその晩年を飾るにふさわしい名作。ルカ福音書にある懺悔(ざんげ)と寛容のこの物語に伝えられた老父の姿は、死を前にしたレンブラントの自画像なのかもしれない。

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