世界の美術館

「髪をすく女」 エドガー・ドガ

髪をすく女
年代:1886年
製法:パステル、厚紙

ドガはその中期を過ぎる頃から、裸婦をしきりに描くようになった。またこの絵のように、その背中を好んで描いた。

パステルの柔らかい色感を最大限に生かして、淡いオレンジ色とブルーの絶妙なハーモニーを作りながら、ハイライトから暗部へ移っていく呼吸はみごとで、少しずつ目の位置を変えながら見ていると、その温かい形が様々に変化する。ドガはブロンズ彫刻の裸婦でもよくその動きをとらえているが、絵でも同じだ。