世界の美術館

「女優ジャンヌ・サマリー」 ルノワール (オーギュスト・ルノワール)

女優ジャンヌ・サマリー
年代:1878年
製法:油彩、カンヴァス

ジャンヌ・サマリーはコメディー・フランセーズの有名な女優。ルノワールは同劇場のロビーにいる彼女を描いた、このかなり写実的な肖像画によってサロンに入選した。

ピンク色を帯びた美しい肌と、黄色味のあるピンクのドレスがみごとに調和して、彼女をいっそう生き生きとさせている。座っているジャンヌの肖像が、モスクワのプーシキン美術館にあるが、遠く北に偏したふたつの古都で、パリの粋な女に出会う時の感動は、いつも変わらない。

解説:田辺 徹(美術評論家)