世界の美術館

「聖アウグスティヌスの幻想」 フィリッポ・リッピ

聖アウグスティヌスの幻想
年代:1450-1460年代初期
製法:油彩、テンペラ、板

フラ・アンジェリコと同様に修道士の画家だが、いつも地上の現世的な感情を持った人間を描いた。

この作品に描かれているのは有名な伝説の一場面で、三位一体の原理について思索している聖アウグスティヌスの前に幼児キリストが現れて、人間の知力に限界があることを諭すところ。

その教えを聴いて自分を省みる聖者と幼きキリストのやりとりが、ふたりの表情と動作に具体的に表現されている。聖伝説を世俗的に描いたフィリッポ・リッピの特徴がよく表れている。