アムステルダム国立美術館, ステーン(ヤン・ステーン)

「病む女」 ヤン・ステーン

病む女
年代:1659-1660年頃
製法:油彩、カンヴァス

若い女性がいかにもだるそうにぐったりと椅子に座り、頭を枕にもたせかけて、かたわらの医者に脈を測ってもらっている。

このあでやかな衣装を着けた娘の病は、実は恋患いなのである。この種の医者の訪問は、ステーンが最も好んで扱った主題のひとつであった。

ここでは人物を二人に絞り、ステーンの作品としてはしっとりと落ち着いた雰囲気を漂わせている。

解説:荒木 成子(清泉女子大学 教授)
    スポンサードリンク