「画家のアトリエ」 ギュスターヴ・クールベ 作者:ギュスターヴ・クールベ 年代:1855年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 この作品には、作者により「わが芸術生活の7年にわたる一時期を定義する現実的寓意(ぐうい)」という副題がつけられており、中央で故郷の風景を描く彼自身の両側に、右端で本を読む詩人ボードレールなど彼の芸術の支援者と、社会矛盾を象徴すると彼が考える人々を配している。 この大作を『オルナンの埋葬』とともに万国博覧会の美術展に飾ることを拒否されたクールベは、美術展のかたわらで自主個展を催してレアリスムの気を吐くのである。 解説:隠岐 由紀子(帝京平成大学専任講師/美術史家) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧