「牡鹿の闘い」 ギュスターヴ・クールベ 作者:ギュスターヴ・クールベ 年代:1861年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 1858年にドイツに旅行したクールベは、森で発情期の鹿が闘うのを目撃した。 この旅行中には実際に鹿狩りも体験し、仕留めた鹿はこの作品のモデルになったと友人への手紙に書いている。彼は旅行中から制作にとりかかり、故郷オルナンに戻って幅5メートルを超える大画面に野生動物の荒々しい生態を描き出した。 ここには、都会で反体制の自己主張するのとは異なる素直なレアリスムへの気迫がうかがえる。 解説:隠岐 由紀子(帝京平成大学専任講師/美術史家) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧