「バッカス」 ミケランジェロ・メリジ・ダ・カラヴァッジオ 作者:ミケランジェロ・メリジ・ダ・カラヴァッジオ 年代:1593年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:ウフィーツィ美術館 酒の神であり豊穣(ほうじょう)の神でもあるバッカスが、ここでは実になまめかしい少年の姿で表されている。 ぷっくりとしたピンクの唇にほんのり赤く染まった頬の、妙に女性的な頭部とは裏腹に、肩から腕にかけては筋骨隆々として逞しい。 ワインを差し出し、甘えるようなまなざしをこちらに向けるその表情は、何とも怪しげで官能的である。 その一方で果物やワインは実物以上に本物らしく再現されており、画家の冷静な観察力と驚異的なテクニックを見せつけている。 スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧