「手紙を読む婦人」 ヤン・フェルメール 作者:ヤン・フェルメール 年代:1659年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:ドレスデン絵画館 狭い室内空間、手紙を読む婦人、左手の窓から射し込む光、手前に垂れるカーテンなど、フェルメールの絵画の典型的道具立てが揃った作品である。 もともとは、後ろの壁にキューピッドの絵が掛かり、手前にはワイングラスが置かれた室内の情景として構想されていたことが、線写真から判明している。 つまり、最初は、婦人が読んでいる手紙が恋文であることを明確に示すモティーフが描き込まれていたわけである。 スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧