コエーリョは、スペインのフェリペ二世の宮廷画家で、スペインの写実的肖像画の基礎を作った人物。
この肖像画の主は、フェリペ二世の皇太子で、シラーの戯曲やヴェルデイのオペラで知られるドン・カルロス。彼と皇帝マクシミリアン二世の娘アンナとの結婚話を進めるため、いわば見合い肖像画としてウィーンの宮廷へ贈られたものと考えられる。
解説:有川 治男(学習院大学 教授)
コエーリョは、スペインのフェリペ二世の宮廷画家で、スペインの写実的肖像画の基礎を作った人物。
この肖像画の主は、フェリペ二世の皇太子で、シラーの戯曲やヴェルデイのオペラで知られるドン・カルロス。彼と皇帝マクシミリアン二世の娘アンナとの結婚話を進めるため、いわば見合い肖像画としてウィーンの宮廷へ贈られたものと考えられる。