世界の美術館

「笛を吹く少年」 エドゥワール・マネ

笛を吹く少年
年代:1866年
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:オルセー美術館

『オランピア』スキャンダルの喧噪から逃れようとマネはスペインに旅し、ベラスケスの作品に大きな感銘を受けた。何もない背景やコントラストの強い大胆な筆遣いなどにスペイン絵画の教訓を生かそうとしたこの作品は、しかし1866年のサロンに落選してしまう。

自然主義小説家としてデビューする直前のゾラは、「未来の巨匠」たるマネを落とした審査の不公正を指摘し、日本の浮世絵との関連も指摘して、マネを擁護する論評を展開した。(隠岐)