「若い女の肖像」 エドガー・ドガ 作者:エドガー・ドガ 年代:1867年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 小品ながら、肖像画家としてのドガの腕の冴えを見せるこの作品は、画家の自信作であったらしく、10年後の1877年、第3回印象派展に展示されている。 モデルは妹、姪、友人の娘など特定できてないが、ドガが1858年に制作した『ベレッリ家の人々』が1867年のサロンに出品されており、左側に立つドガの叔母ベレッリ夫人の顔の向きと黒い服などに類似点が見られるから、昔の肖像画に何らかの触発を受けて結晶した画面と思われる。(隠岐) あわせて見たい絵画・コラム【コラム】美術展ダイジェスト美に憧れ、追い求めた縄文人 特別展『縄文~1万年の美の鼓動』(縄文展)【コラム】美術の皮膚(149)カラバッジョ~真作ならば150億円っ!?~「ワインを飲む女と二人の兵士」 ピーテル・デ・ホーホ「謝肉祭と四旬節の間の争い」 ピーテル・ブリューゲル(父) スポンサードリンク