「三美神」 ルーベンス (ピーテル・パウル・ルーベンス) 作者:ピーテル・パウル・ルーベンス 年代:1636-1638年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 ルーベンス後期の代表作。三美神は愛の女神ヴィーナスに仕える擬人像で、ことにルネサンス時代、三者が愛と欲望とその成就を表すという寓意(ぐうい)解釈が流行した。 ここでは北方の田園風景を舞台に花飾り、キューピッドと噴水を添え、三女性が向きを変えつつ豊満な裸身を誇らし気にさらす。左端の若い妻を含め、女体美の讃歌に画家の狙いはあっただろう。 こうした裸婦像は次のロココ時代、さらにルノワールにおいて新しい展開をみるのである。 解説:大高 保二郎(早稲田大学 教授) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧