「ラス・メニーナス(女官たち)」 ディエゴ・ベラスケス ラス・メニーナス(女官たち) 作者:ディエゴ・ベラスケス 年代:1656年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 ベラスケス芸術の完成、またスペイン絵画の頂点である。 完璧な空間構成と自然な人物配置で、鑑賞者を17世紀の宮廷社会に誘う。 主題はフェリペ四世一族の集団肖像画で、マルガリータ王女を中心に二人の女官、矮人(わいじん)たちと犬、誇らし気な画家自身と腰元たち、さらに背後の鏡は絵の前に立つ国王夫妻を象徴的に映し出す。 この鏡と登場人物の視線によって虚構と現実の境界を魔術的に乗り越え、“絵画の神学”の讃辞にふさわしい。(大高) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧