「無原罪のお宿り」 バルトロメー・ムリーリョ 作者:バルトロメー・ムリーリョ 年代:1656-1660年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 マリアが原罪を免れて地上に降り立ったという教義は、17世紀のスペイン、とりわけアンダルシア地方で流行した。 太陽の黄金の光に包まれ、下弦の月を踏み締め、天から降りてきたマリア。 あどけなさの漂うその顔は清純そのものであり、風をはらむ衣の青は画面から感傷的な甘さを除いてくれる。ムリーリョが得意としたこの主題の作品の中でも、本作は最高傑作に数えられよう。(木下) あわせて見たい絵画・コラム「家族の集い」 フレデリック・バジール「自画像」 ピーテル・パウル・ルーベンス【コラム】美術の皮膚(29)「近現代のご長寿画家たち⑤~もっともシュルレアリストらしい画家ジョアン・ミロまで~」「カーテンのある静物」 ポール・セザンヌ スポンサードリンク