セザンヌはエクス=アン=プロヴァンス出身のフランスの画家であり、絵画や素描ばかりではなく、絵画論を盛り込んだ手紙などによっても、キュビスムをはじめとする現代の画家に影響を与えていることが知れる。
彼は30代の初め頃から40代の終わり頃まで盛んに自画像を描いているが、この作品はその中間期に属す。
画面全体を控え目な筆触で抑えながら、美しい色調と明晰な造形力でセザンヌ自身の堅固な意志を引き出しているかのようだ。
解説:田辺 清(大東文化大学 教授)
セザンヌはエクス=アン=プロヴァンス出身のフランスの画家であり、絵画や素描ばかりではなく、絵画論を盛り込んだ手紙などによっても、キュビスムをはじめとする現代の画家に影響を与えていることが知れる。
彼は30代の初め頃から40代の終わり頃まで盛んに自画像を描いているが、この作品はその中間期に属す。
画面全体を控え目な筆触で抑えながら、美しい色調と明晰な造形力でセザンヌ自身の堅固な意志を引き出しているかのようだ。