「バッカスの戴冠(酔払いたち)」 ディエゴ・ベラスケス 作者:ディエゴ・ベラスケス 年代:1628-1629年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 ベラスケスとしては珍しい神話画で、念願のイタリア旅行の直前、セビーリャ以来の初期様式を総合した記念碑である。 半裸のバッカスが中央に座り、周囲の男たちに葡萄(ブドウ)の冠を授けている。この主題には、当時マドリードに滞在中のルーベンスの影響があろう。 だが、宗教画と同様、ここでも異教の神々は英雄ではなく、地上的人間、単なる“酔っ払いたち”として描かれた。それがバロック特有の神話解釈なのである。(大高) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧