「首吊りの家」 ポール・セザンヌ 作者:ポール・セザンヌ 年代:1873年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 1874年『モデルヌ・オランピア』とともに第1回印象派展に出品された作品。セーヌ河支流オワーズ川沿いのオーヴェール=シュル=オワーズで描かれたもの。 事件のあった家をテーマにしているが、絵には暗い色調のドラマはない。マネやカミーユ・ピサロから学んだ印象派の技法で対象をとらえながらも、光や色を追求した印象派とは異なって、屋根や道、遠景におよぶ確固とした遠近法による力強い構図を示す。 画面の造形を究めていくセザンヌ独自の歩みを示唆する絵である。 解説:高草 茂(美術史家) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧