「アルジャントゥイユのヨット・レース」 クロード・モネ 作者:クロード・モネ 年代:1872年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 アルジャントゥイユはパリからセーヌ河を下って10キロほどの町。休日にはカヌーやボート、ヨットなどが水面に鮮やかな影を映し出す。その色合いは小さな波に輝き、光と色の一瞬の戯れが次々と浮かんでは消える。 水辺で素早く大胆に、その戯れを赤と緑、青と黄を対比させた色のコントラストで描いたこの作品は、印象派の最も先鋭的な作風を示す。赤い屋根の影や雲影も水面に鮮やかな対比を映し出し、小品ながら強烈な印象を与える。(高草) あわせて見たい絵画・コラム「聖母戴冠」 フラ・アンジェリコ【コラム】北斎は隠密だったか? – 幕府の危険人物である攘夷派の監視? / 藤 ひさし【コラム】美術の皮膚(92)「世紀末芸術~美術不毛のイギリス~」「最後の審判」ミケランジェロ スポンサードリンク