「落穂拾い」 ジャン=フランソワ・ミレー 作者:ジャン=フランソワ・ミレー 年代:1857年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 この作品は、サロンに展示されるや「貧困の三美神」などと批判され、賛否両論を巻き起こした。前景の3人の農婦の頭巾(ずきん)や衣服の色、姿勢、背景など、この画面の完成までに、画家は実に100枚にもおよぶ準備習作と推敲を重ねたという。 麦刈りのあとに畑の落穂を拾い、自分たちの糧とすることを許された貧しい人々。その極貧の労働は、旧約聖書の「ルツとボアズ」のエピソードにも書かれており、ミレーはその精神性を写生表現と融合させている。(隠岐) あわせて見たい絵画・コラム「オーヴェール=シュル=オワーズの教会」 フィンセント・ファン・ゴッホブリューゲル展 画家一族 150年の系譜【コラム】時空を超えていくイマジネーション シュルレアリスムの源流~ヒエロニムス・ボス/「快楽の園」【前編】【コラム】美術の皮膚(130)ゴッホとゴーギャン~傲岸不遜なゴーガン~ スポンサードリンク