世界の美術館

「落穂拾い」 ジャン=フランソワ・ミレー

落穂拾い
年代:1857年
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:オルセー美術館

この作品は、サロンに展示されるや「貧困の三美神」などと批判され、賛否両論を巻き起こした。前景の3人の農婦の頭巾(ずきん)や衣服の色、姿勢、背景など、この画面の完成までに、画家は実に100枚にもおよぶ準備習作と推敲を重ねたという。

麦刈りのあとに畑の落穂を拾い、自分たちの糧とすることを許された貧しい人々。その極貧の労働は、旧約聖書の「ルツとボアズ」のエピソードにも書かれており、ミレーはその精神性を写生表現と融合させている。(隠岐)