「アイロンをかける女たち」 エドガー・ドガ 作者:エドガー・ドガ 年代:1884-1886年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 ドガは有関階級の出であったが、踊り子などの芸人も含めて働く女たちの生態に興味を示した最初の画家といえる。各家を回り、麻、綿などの洗濯物を集めて、洗い、アイロン仕上げをして配達することを生業とする洗濯女たち。 霧吹き用の水が入っているのか瓶を片手に待機する女のあくび、スカーフの黄、ブラウスのピンク、瓶の緑などの配色、巧みな演出と構図により、ドガは地味な労働のひとこまを永遠の芸術に変貌させている。(隠岐) あわせて見たい絵画・コラムフランス風景画の巨匠が愛したモメント:カミーユ・コロー『朝、ニンフの踊り』(1850年/オルセー美術館)【コラム】美術の皮膚(166)ベネツィア派~“最大”の反抗~「春」 ジャン=フランソワ・ミレー「扇をもつ娘」 ルノワール (オーギュスト・ルノワール) スポンサードリンク