「都会のダンス」 ルノワール (オーギュスト・ルノワール) 作者:オーギュスト・ルノワール 年代:1883年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 『田舎のダンス』とは対照的に、透明感のある寒色、古典的な手法で描かれている。モデルは、17歳のマリー=クレマンティーヌ・ヴァラドン(のちにユトリロの母親となるシュザンヌ・ヴァラドン)。 そのドレスはタフタで、光沢や豪華な襞(ひだ)の描写はベラスケスやイタリア・ルネサンスの巨匠のそれに近い。この時期、ルノワールは形がすべて光の中に溶け込む印象派の手法から抜け出し、明確な輪郭線で人物を表現する方向に向かおうとした。 解説:高草 茂(美術史家) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧