「オランピア」 エドゥワール・マネ 作者:エドゥワール・マネ 年代:1863年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 ルネサンスの巨匠ティツィアーノの『ウルビーノのヴィーナス』の現代版を目指したこの裸婦像は、『草上の昼食』が巻き起こした騒ぎのほとぼりを冷ますため、1年待って1865年のサロンに出品され、今度は入選したものの、前作以上のスキャンダルとなった。 裸体画の鑑賞には神話の口実や現実感覚の韜晦(とうかい)が常識とされる当時にあって、この裸婦が姿や態度、花束を見せる黒人の召使いなどから、はっきり現実の娼婦とわかったからである。(隠岐) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧