「サン=ラザール駅」 クロード・モネ 作者:クロード・モネ 年代:1877年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 子どもの頃住んだル・アーヴルやアルジャントゥイユへの往き来にモネはこのサン=ラザール駅を利用した。駅構内を覆うガラス天井からの光の中に揺らめく機関車の煙や蒸気、鉄骨の枠に収められた背景の建物の輝きが、大都会に息づく終着駅の雰囲気を演出して見せる。 画面中央下方、水平に描かれたヨーロッパ橋がこの絵の構図を引き締め、画家の周到な配慮をうかがわせる。のちの連作『積み藁(わら)』や『睡蓮』などの先駆けをなす作品である。(高草) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧