「化粧」 トゥルーズ=ロートレック 作者:トゥルーズ=ロートレック 年代:1896年 製法:油彩、厚紙 収蔵美術館:オルセー美術館 娼婦たちの生態に気取りのない安らぎをみた画家は「どこよりも一番くつろげる」と称して娼館に入り浸った。 それは明け透けな彼女たちの姿に格好の描画モティーフを見いだしたことでもあり、50枚以上の油彩画と数百枚にもおよぶデッサンを制作し、1895年の5月には『彼女たち』という多色刷り石版画集も刊行している。 画家は女のやせた背を中央にすえることで、化粧という言葉の持つ、媚とは無縁な孤独感と一時の安息を表現している。(隠岐) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧