ルーヴル美術館, ロラン(クロード・ロラン)

「夕日の港」 クロード・ロラン

夕日の港
年代:1639年
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:ルーブル美術館

ロランの海景画の典型を示す作品。左側には見る者の視線を奥へと導く端正な古典的建築の列が並び、右には帆船のシルエットが美しく浮かび上がって、みごとな舞台装置を作り出している。

手前の風俗的人物群には、特に主題があるわけではない。日没の逆光まばゆい光が、そのすべてを憂愁に溢れた詩情で包み込む。ロランのこうした作品は、その後の風景画の発展に計り知れない影響を及ぼした。(太田)

    スポンサードリンク